LearnWorldsの価格設定は、数多くの機能のスケーラビリティ(拡張性)を重視していて、個人事業主レベルのトレーナーから大規模な企業組織まで、実現したい事と幅広い予算に対応するプランが提供されている。
各プランには異なる特徴が組み込まれており、必要な機能を最適な形で利用することができる。
必要に応じてアップグレードやダウングレードが可能なため、柔軟な運用が実現可能だ。
この記事では、LearnWorldsの価格プランの概略を説明し、その上で事実上の選択候補となり得る3つのプランについて機能比較一覧表をお示しする。
もちろん全て日本語でお伝えするが、適宜英語での公式サイトも参照して頂くとより理解が深まるだろう。
1. おすすめ価格プラン
まだ何も説明をしていない段階だが、私の経験に基づくおすすめの価格プランは、
Pro Trainer / プロ トレーナー プラン(年間契約)
が結論となる。
価格プラン別のメリットデメリットを簡単に記載してみた。
次の項目以降を一読頂いたのちに、是非改めてこの表に戻ってきて頂きたい。
Starterプランは始めたばかりの人々や、プラットフォームを試したい、最初のコースを立ち上げたい、あるいは製品アイデアを検証したい方に最適だ。
ただし、受講者の数が増え、より精緻なトレーニングが必要となるにつれて、機能制限が多くオンラインコースオーナーのやりたい事のニーズを全て実現できなくなる可能性が高い。
Starterプランの顧客は通常、プロトレーナープランに順次移行することが多い。
一方で、Learning Centerプランは、悪くはないのだがやや高額であり、オンラインコース運用の初期段階ではややtoo muchな感がある。完全に大規模なオンラインスクール向けプランだ。
機能と価格のバランスが一番取れているものがPro Trainer / プロ トレーナー プラン と言える。
「機能制限の度合い」と「価格」の2軸を使った4象限分析図も記載してみた。相対的にコスパが最も高いプランがPro Trainer / プロ トレーナー プラン であると認識頂けるだろう。
2. 価格プランの確認方法
それでは、まずは価格プランについて、その確認方法を含めて説明する。
公式サイトでは価格プランとして4種類提示されている。
https://www.learnworlds.com/pricing/
出所:LearnWorlds社公式サイト | https://www.learnworlds.com/pricing/
左から順番に、スターター、プロトレーナー、ラーニングセンター、ハイボリューム&コーポレートとなっている。
この内、ハイボリューム&コーポレートに関しては詳細は個別に応相談という形になっており、実質的に我々の選択肢となるものは左の3つとなる。
まず、上のスクリーンショット上で、トグルボタンで右側の「Yearly」が選択されている通り、表記の価格は1年間の年間サブスク(=1年分の前払い)で申し込んだ場合の月額相当の金額(1年分の前払い金額合計を12か月で便宜上割った1か月分の金額)が表記されていることを認識頂きたい。
つまり、1年分の合計金額は、
- スターター:$24 × 12 = $288(40,320円)
- プロトレーナー:$79 × 12 = $948(132,720円)
- ラーニングセンター:$249 × 12 = $2,988(418,320円)
となる。
尚、米ドル建てでの金額表記であるため、日本円換算額を概算で表記した。($1.00 = 140.00円として概算)
クレジットカードでの支払いはカード会社指定の為替レートにより日本円建てで請求されるため、昨今の円安傾向により円払い額は以前に比べてやや割高感が出て来ることは致し方ないだろう。
ここで、上のスクリーンショット上のトグルボタンを一度クリックすると、左側の「Monthly」が選択されると同時に、3コースの月額課金額が増えたことに気づくだろう。(以下のスクリーンショット参照)
「Monthly」は、まさに1か月単位のサブスク料金であり、「Yearly」での1年間分の前払いよりも20%程度割高の設定となっている。
利用開始から数か月でLearnWorldsの使用に見切りをつける可能性があるならば、割高でありながらも1か月毎の課金となる「Monthly」を選択する手はある。
が、概ね10か月以上使用するのであれば、最初から「Yearly」での選択を行った方が賢い選択である。
なにより、私もそうであったが、年間契約をしていることは良い意味で自身へのプレッシャーとなり、粘り強くオンラインコースの作成やセールス活動を続けていくモチベーションにも繋がるはずだ。
加えて、どのプランを選択するにせよ、開始から30日間は無料で利用が可能となっている。
実際の顧客への課金機能等一部の利用はできないが、オンラインコースの作成についてはほぼほぼ全ての機能が利用でき、LearnWorldsが自身にマッチするプラットフォームか否かを判断するのには十分な時間的猶予が与えられる。
しかも、30日間の無料使用を開始するにあたっては一切クレジットカード情報の入力は不要であり、本申し込みにあたっての利用者のリスクをかなり軽減する方針が打ち出されている。
申し込み期間の形態としては、「Yearly」 を選択することで良いだろう。
出所:LearnWorlds社公式サイト | https://www.learnworlds.com/pricing/
3. プラン別機能比較一覧表
次にプラン別の機能比較について説明する。
公式サイトでは以下のリンクの通り、かなり詳細にわたる機能比較の説明ページがある。
https://www.learnworlds.com/plans/
英語に堪能な読者はこのリンクを読み進めて頂いて構わないが、英語が苦手な読者向けに、ほぼ同様の内容でプラン別機能比較の一覧表を以下の通り日本語で取り纏めた。
もっとも、操作体験が一切ない段階で一覧表を見ても、各プランの優劣や機能そのもののイメージは付きにくいとは思うが、ざっと目を通して頂くことで、Pro Trainer / プロ トレーナー プランが、ほぼほぼの機能を満たしていそうだということを認識して頂ければと思う。
オンラインスクール全体のデザイン
機能 | スターター Starter | プロトレーナー Pro Trainer | ラーニングセンター Learning Center |
---|---|---|---|
ウェブサイトビルダー | ○ | ○ | ○ |
ウェブサイトテンプレート | ○ | ○ | ○ |
カスタムドメイン利用 | ○ | ○ | ○ |
レスポンシブ対応 | ○ | ○ | ○ |
自ブランドロゴ等の利用 | ○ | ○ | ○ |
フルホワイトラベル化 | ー | ー | ○ |
ログイン後ページのカスタマイズ | ー | ○ | ○ |
ウェブサイトのフルカスタマイズ | △ | ○ | ○ |
フォントカスタマイズ | ○ | ○ | ○ |
各種ウィジット利用 | ○ | ○ | ○ |
Javascript/CSSのカスタマイズ | ○ | ○ | ○ |
SSL対応 | ○ | ○ | ○ |
コース受講画面のカスタマイズ | ○ | ○ | ○ |
受講コースの作成
機能 | スターター Starter | プロトレーナー Pro Trainer | ラーニングセンター Learning Center |
---|---|---|---|
フリーコース作成 | ー | ○ | ○ |
ドリップフィード機能 | ○ | ○ | ○ |
コース内ナビゲーション | △free navi | △free navi & sequential | free navi & sequential & advanced |
メンバー限定コース作成 | ー | ○ | ○ |
クエスチョンバンク機能 | ー | ○ | ○ |
受講完了基準のカスタマイズ | ー | ー | ○ |
証明書・終了証等の作成・提供 | ー | ○ | ○ |
デイリーニュース配信 | ○ | ○ | ○ |
ゲーミフィケーション機能 | ○ | ○ | ○ |
著作権保護機能 (ビデオウォーターマーク) | ー | ー | ○ |
著作権保護機能 (PDFスタンプ) | ー | ー | ○ |
受講コースでの学習サポート
機能 | スターター Starter | プロトレーナー Pro Trainer | ラーニングセンター Learning Center |
---|---|---|---|
ビデオライブラリ利用 | ○ | ○ | ○ |
ビデオ自動字幕作成機能等 | ー | ○ | ○ |
インタラクティブビデオ作成 | ー | ー | ○ |
字幕作成時間追加 | ー | ー | ○*1 |
1対1のライブ & グループセッション | △1アカウント 接続可能 | △1アカウント 接続可能 | ○複数アカウント 接続可能 |
ライブミーティング & ウェビナー | ー | ○ | ○複数アカウント 接続可能 |
Eブックビルダー | ○ | ○ | ○ |
アセスメントビルダー | △*2 | △*3 | ○*4 |
受講者のビデオ回答機能 | ー | ー | ○40秒まで |
受講者のファイル回答機能 | ー | ー | ○20MBまで |
コースフォーム作成 | ○ | ○ | ○ |
外部ファイル・ソース等の コース内埋め込み機能 | ○ | ○ | ○ |
SCORM & HTML5対応 | ー | △*5 | ○無制限 |
*2: 基本問題タイプのみ
*3: 基本問題タイプ+エクセルファイルでの問題のインポート機能
*4: 基本問題タイプ+エクセルファイルでの問題のインポート機能+ビデオ・音声による問題作成機能
*5: 20 SCORMs / HTML5 で、合計2GBまで
受講者とのコミュニティ
機能 | スターター Starter | プロトレーナー Pro Trainer | ラーニングセンター Learning Center |
---|---|---|---|
ビルトインSNS機能 | ○ | ○ | ○ |
限定受講者向けグループ作成 | ○ | ○ | ○ |
受講者プロフィールカスタマイズ | ○ | ○ | ○ |
受講者とのネットワーキングページ | ○ | ○ | ○ |
受講者・運営者間のダイレクトメッセージ | ○ | ○ | ○ |
マーケティング、セールスツール
機能 | スターター Starter | プロトレーナー Pro Trainer | ラーニングセンター Learning Center |
---|---|---|---|
SEO最適化機能 | ○ | ○ | ○ |
クーポンコード発行 | ○ | ○ | ○ |
サブスク料金設定*1 | ー | ○ | ○ |
サブスクトライアル期間設定 | ー | ○ | ○ |
複数の決済処理方法の導入 | ー | ○ | ○ |
セールスリード獲得フォーム利用 | ー | ○ | ○ |
Net Promoter Score調査 | ー | ー | ○ |
新規メンバー向け基本情報調査 | ○ | ○ | ○ |
セールスファネル設定 | ー | △15個まで | ○無制限 |
マーケティングフォームビルダー | ー | ○ | ○ |
バンドル販売 | ー | ○ | ○ |
アフィリエイト運営・管理 | ー | △主機能のみ | ○フル機能 |
Emailでの通知受信機能 | ○ | ○ | ○ |
モバイルアプリ
機能 | スターター Starter | プロトレーナー Pro Trainer | ラーニングセンター Learning Center |
---|---|---|---|
ノーコード対応 | ー | ー | ○ |
プッシュ通知機能 | ー | ー | ○ |
アプリ内課金機能 | ー | ー | ○ |
アプリマーケットへの公開機能 | ー | ー | ○ |
ビデオコンテンツのオフライン視聴提供 | ー | ー | ○ |
アプリパフォーマンス分析 | ー | ー | ○ |
外部サービスとの連携 | ー | ー | ○ |
ゲストユーザーの招待機能 | ー | ー | ○ |
受講リマインダー機能 | ー | ー | ○ |
生体認証でのセキュリティ対応 | ー | ー | ○ |
外部サービスとの連携・インテグレーション
外部サービス事業者 サービス名称 | スターター Starter | プロトレーナー Pro Trainer | ラーニングセンター Learning Center |
---|---|---|---|
Mailchimp | ○ | ○ | ○ |
ConvertKit | ○ | ○ | ○ |
Zapier | ー | ○ | ○ |
Zoom | ー | △1アカウント | ○複数アカウント |
Webex | ー | △1アカウント | ○複数アカウント |
Google Analytics | ○ | ○ | ○ |
Google Tag Manager | ○ | ○ | ○ |
売上処理、会計
機能 | スターター Starter | プロトレーナー Pro Trainer | ラーニングセンター Learning Center |
---|---|---|---|
販売手数料 | △1販売件数につき$5 | ○手数料なし | ○手数料なし |
Eコマース対応 | ○ | ○ | ○ |
複数決済処理サービス | ○ | ○ | ○ |
Apple Pay / Google Wallet利用 | ○ | ○ | ○ |
迅速な売上金支払い | ○ | ○ | ○ |
各種分析、レポーティング
機能 | スターター Starter | プロトレーナー Pro Trainer | ラーニングセンター Learning Center |
---|---|---|---|
オンラインコース分析 | ー | ー | ○ |
受講者のモニタリング | ー | ○ | ○ |
受講者の学習進捗管理 | ー | ○ | ○ |
受講者の学習進捗レポート作成 | ー | △基本機能のみ | ○フル機能 |
受講者の詳細セグメント設定・分析 | ー | ー | ○ |
受講者の追跡・分析 | ○ | ○ | ○ |
受講者向け自動レポート配信 | ー | ー | △20パターン |
受講者管理
機能 | スターター Starter | プロトレーナー Pro Trainer | ラーニングセンター Learning Center |
---|---|---|---|
事務管理等の自動化処理対応 | ー | ー | ○ |
コラボレーターへの役割権限付与 | △1人のみ | △5人まで | ○25人まで |
販売数量管理 | ー | ー | ○ |
ユーザーアカウントでのログイン | ー | ー | ○ |
受講者のコース完了処理代行 | ー | ー | ○ |
受講者の学習ステータス更新権限 | ○ | ○ | ○ |
受講者へのタグ付け管理 | ○ | ○ | ○ |
受講者の一括処理・管理機能 | ー | △*1 | ○ |
受講者の高度フィルタリング検索 | ー | ー | ○ |
オンラインスクールダッシュボード | ○ | ○ | ○ |
複数スクールのダッシュボード一元管理 | △*2 | △*2 | ○*3 |
*2: 数量無制限の新スクールと、3つまでのトライアルスクール
*3: 数量無制限の新スクールと複製されたスクール、3つまでのトライアルスクール
運営者向けサポート
機能 | スターター Starter | プロトレーナー Pro Trainer | ラーニングセンター Learning Center |
---|---|---|---|
Emailサポート | △24時間/月-金 | ○24時間365日 | ○24時間365日 |
電話サポート | ー | ー | ー |
Web内のヘルプセンター | ○ | ○ | ○ |
導入プレミアムサポート | ー | ー | ○ |
専任サポート担当 | ー | ー | ー |
サーバー稼働時間保証 | 99.9% | 99.9% | 99.9% |
オンラインスクール管理
機能 | スターター Starter | プロトレーナー Pro Trainer | ラーニングセンター Learning Center |
---|---|---|---|
各種Email通知機能 | ○ | ○ | ○ |
サインアップ制御・管理 | ○ | ○ | ○ |
reCAPTCHA導入 | ○ | ○ | ○ |
パスワード機能強化 | ○ | ○ | ○ |
多言語化対応 | ○ | ○ | ○ |
データオーナシップ | ○ | ○ | ○ |
GDPR、データセキュリティ | ○ | ○ | ○ |
プレミアム機能
機能 | スターター Starter | プロトレーナー Pro Trainer | ラーニングセンター Learning Center |
---|---|---|---|
カスタムSSL対応 | ー | ー | ○ |
API連携 | ー | ー | ○ |
Webhooks利用 | ー | ー | ○ |
受講者のソーシャルログイン機能 | ○ | ○ | ○ |
シングルサインオン外部サービス対応 | ー | ー | △3サービス |
利用無制限の機能
機能 | スターター Starter | プロトレーナー Pro Trainer | ラーニングセンター Learning Center |
---|---|---|---|
作成コース数無制限 | ○ | ○ | ○ |
受講者数無制限 | ○ | ○ | ○ |
月間アクティブユーザー数 | 1,000人 | 2,000人 | 2,000人 |
アップロードビデオ数・ ファイルサイズ無制限 | ○ | ○ | ○ |
ランディングページ数無制限 | ー | ○ | ○ |
サイトビルダー | △3ページまで | ○ | ○ |
ブログ作成 | ー | ○ | ○ |
ポップアップビルダー | △2個まで | ○ | ○ |
クラウドサーバーセキュリティ | ○ | ○ | ○ |
機能の多さに驚いた読者も多いだろう。
上記の機能だけ文字で読んでもイメージし難い機能もあるだろうが、Pro Trainer プランでもかなり充実した機能が網羅されているのが事実だ。
時間のある読者は、今一度「1. おすすめ価格プラン」に戻って改めてメリット・デメリットを確認して欲しい。
>>> 1. おすすめ価格プラン
4. まとめ
- おすすめ価格プランは「Pro Trainer / プロ トレーナー」プラン
- おすすめ契約形態は「Yearly」
選択すべきプラン・契約形態は上記一択でお勧めする。
あれこれ迷う気持ちは十分わかるが、その時間はオンラインコースの早期完成に注ぐべきだ。
なにより、低価格なプランを選択することで、金銭的なリスクはかなり軽減されていると思う。
以上、【LearnWorlds入門ガイド】おすすめ価格プランとプラン別機能比較、という記事をお届けした。
ご自身に最適なプラン選定の参考として欲しい。
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時間のある読者は、このタイミングで30日間の無料トライアルに申し込み、機能の体験をしてみるのも良いだろう。